【衝撃】エプコット日本館の五重塔は巨大な〇〇だった!幻のアトラクションから三越の秘密まで、知らないと損する5つのトリビア Epcot Japan’s Secrets

フロリダ、ウォルト・ディズニー・ワールドの中心に位置する未来都市「エプコット」。その広大なパークの奥深く、ワールドショーケースと呼ばれるエリアには、世界11カ国のパビリオンが湖を囲むようにして建ち並んでいます。メキシコのピラミッド、ノルウェーの港町、ドイツの広場…まるで一日で世界一周旅行をしているかのような、魔法の体験が待っています。

その中でも、ひときわ優雅で荘厳な雰囲気を放つのが「日本館(Japan Pavilion)」です。水面に映る美しい鳥居、堂々とそびえ立つ城、そしてその中心で天を突くように立つ、美しい五重塔。多くのゲストがその日本的な風景に心癒され、写真を撮り、レストランやショップを楽しんでいます。

しかし、もしあなたがこの日本館を「ただの日本風のエリア」だと思っているなら、その魅力の半分も味わえていないかもしれません。

このパビリオンには、ディズニーの驚くべきこだわりと、知られざる数々の秘密、そして幻となって消えた壮大な計画が眠っているのです。特に、あの美しい五重塔。多くの人がただの飾りだと思っているその塔には、誰もが「え、そうなの!?」と驚く、衝撃的な秘密が隠されています。実はあの塔、巨大な〇〇としての役割を担っているのです。

この記事では、あなたが次に日本館を訪れたとき、100倍楽しめること間違いなしの「知らないと損する5つのトリビア」を、徹底的に深掘りして解説します。なぜ日本館にはアトラクションがないのか?その裏にあった大企業の熾烈な争いとは?三越で体験できる「幸運の真珠」の伝説とは?

さあ、あなたが知っている日本館のイメージを覆す、驚きに満ちた旅へ出かけましょう。この記事を読めば、次にあの五重塔を見上げたとき、その姿が全く違って見えるはずです。

第1章:五重塔の衝撃的な正体 – それはただの塔ではなかった

エプコット日本館のランドマークであり、最もフォトジェニックな建築物、五重塔。多くのゲストがその前で足を止め、その美しさに感嘆の声を上げます。この塔は、奈良県にある世界最古の木造建築、法隆寺の五重塔をモデルにしています。その優美な姿は、日本の伝統建築の粋を集めたものと言えるでしょう。

しかし、ディズニーのイマジニアたちが創り出すものは、決して単なる「模倣」では終わりません。そこには常に、物語(ストーリー)と機能性(ファンクション)が融合した、驚くべき秘密が隠されています。この五重塔も、例外ではありません。

見た目と構造のギャップ – 中は空っぽ?

まず一つ目の驚き。この五重塔、見た目は5階建てですが、内部は完全に空洞です。中には階段もエレベーターもなく、各階に登ることはできません。そもそも「階」という概念すらなく、5つの独立した屋根が、心柱(しんばしら)と呼ばれる中心の柱の周りに積み重なっているだけの構造なのです。

「なんだ、ハリボテか」と思うのは早計です。実はこれこそが、日本の伝統的な塔建築、特に法隆寺の五重塔が持つ、驚くべき知恵を忠実に再現した結果なのです。この構造は「柔構造」と呼ばれ、地震の多い日本で、塔が倒壊するのを防ぐための免震システムとして機能します。地震の揺れが来ると、各層がそれぞれ別々にしなやかに揺れることで、エネルギーを巧みに逃がすのです。その姿は、まるで柳の木が風を受け流すかのよう。ディズニーは、見た目の美しさだけでなく、その建築が持つ本質的な思想までをも再現しているのです。

フロリダの気候が生んだ「もう一つの顔」

そして、ここからが本題です。この五重塔には、日本の法隆寺にはない、エプコットならではの「もう一つの顔」があります。それを理解する鍵は、フロリダという土地の気候にあります。

フロリダ州のニックネームは「サンシャイン・ステート(Sunshine State)」。しかし、地元の人々は冗談めかしてこう呼びます。「ライトニング・ステート(Lightning State)」と。そう、フロリダは全米で最も落雷が多い州なのです。特に夏場の午後は、突如として激しい雷雨に見舞われることが日常茶飯事です。

パーク内に高い建物を建てるということは、常に落雷のリスクと隣り合わせ。もちろん、ディズニーはゲストの安全を最優先します。しかし、美しい五重塔のてっぺんに、無骨な銀色の避雷針を取り付けて、その景観を台無しにするわけにはいきません。完璧なショーを追求するディズニーにとって、それはあり得ない選択でした。

物語を壊さず、安全を確保する。この二律背反の課題を、イマジニアたちはどう解決したのか?

答えは、塔の頂上にありました。五重塔のてっぺんには、「相輪(そうりん)」と呼ばれる、仏塔を象徴する美しい金属製の飾りがついています。九つの輪が連なる「九輪(くりん)」や、水瓶の形をした「水煙(すいえん)」などから構成されるこの飾りは、仏教的な意味合いを持つ神聖なものです。

イマジニアたちは、この相輪そのものを、カモフラージュした避雷針として設計したのです。

つまり、あの五重塔は、ただの美しい塔ではありません。その正体は、日本の伝統美と最新の安全技術を融合させた、巨大で、世界で最も美しい避雷針だったのです!

相輪の頂点にある宝珠(ほうじゅ)の部分が雷を受け止め、内部に巧妙に隠された導線を通り、そのエネルギーを安全に地面へと逃がすシステムが構築されています。ゲストは誰一人として、あの美しい飾りが自分たちを雷から守るためのハイテク装置であることに気づきません。

これこそ、ディズニーマジックの真骨頂です。物語の世界観を1ミリも損なうことなく、ゲストの安全を完璧に守る。この五重塔は、イマジニアたちの揺るぎない哲学と、驚くべき創意工夫の結晶なのです。次にあなたがこの塔を見上げたなら、その美しさの奥に隠された、機能美と安全への強い意志を感じ取ることができるでしょう。

第2章:なぜアトラクションがない? – 日本館最大のIF(もしも)と企業戦争の悲劇

エプコットのワールドショーケースを巡っていると、多くのパビリオンに、その国の文化や歴史をテーマにした魅力的なアトラクションがあることに気づきます。ノルウェー館の「フローズン・エバー・アフター」、メキシコ館の「三人の騎士のグラン・フィエスタ・ツアー」、フランス館の「レミーのおいしいレストラン・アドベンチャー」など、枚挙にいとまがありません。

しかし、ここで一つの大きな疑問が浮かび上がります。
「なぜ、人気パビリオンである日本館には、ライド型のアトラクションが存在しないのか?」

ゲームやアニメといったポップカルチャーから、侍や忍者といった歴史まで、アトラクションの題材には事欠かないはず。実は、この疑問の答えには、計画当時に描かれた壮大な夢と、それを打ち砕いた大企業同士の熾烈な「企業戦争」という、悲しい物語が隠されていました。

幻のライド計画①:「ミート・ザ・ワールド」

日本館には当初、他の主要パビリオンと同様、目玉となる壮大なアトラクションが計画されていました。その名も「ミート・ザ・ワールド(Meet the World)」。

このアトラクションは、ゲストを乗せた回転劇場が、ステージを回りながら展開していくという、シアター型ライドアトラクションでした。内容は、日本の創生神話から始まり、聖徳太子の時代、鎖国、明治維新、そして戦後の高度経済成長を経て、未来の日本へと至る、日本の歴史と文化を巡る壮大な旅。オーディオアニマトロニクス(精巧な人型ロボット)で再現された歴史上の人物たちが、生き生きと物語を語り、ゲストを日本の奥深い世界へと誘う…という、非常に教育的かつエンターテイメント性の高いものでした。

ディズニーファンなら、この名前にピンとくるかもしれません。そうです、このアトラクションは、1983年に開園した東京ディズニーランドに、実際に存在したアトラクションと全く同じものなのです。(東京ディズニーランドでは2002年にクローズ)

エプコットの日本館は、この「ミート・ザ・ワールド」をメインに据えて設計が進められていました。しかし、開園時にその姿はありませんでした。そして、今もなお、建設されるはずだった場所は、ぽっかりと空いたまま(現在はレストランとして利用)なのです。

夢を打ち砕いた「スポンサー戦争」

壮大な計画が幻と消えた最大の理由。それは、スポンサーを巡る、二つの巨大企業のプライドをかけた戦いでした。

エプコットの各パビリオンは、その国の企業がスポンサーとなり、建設費や運営費を負担するという方式で成り立っています。日本館のスポンサーとして、ディズニーは当初、日本のトップ企業である**富士フイルム(FUJIFILM)**と交渉を進めていました。富士フイルム側も、アメリカでのブランドイメージ向上に繋がるとして、この話に前向きでした。

しかし、ここで事態を複雑にする、大きな問題が発生します。

エプコットのパーク全体の「オフィシャル・フィルム・スポンサー」として、富士フイルムの生涯のライバルであるアメリカ企業、**コダック(Kodak)**が巨額の契約を結んだのです。

これにより、非常に奇妙な状況が生まれました。エプコットの入り口ではコダックが「公式スポンサー」として大々的に宣伝され、パーク内の写真スポットもコダックが提供する。しかし、そのパークの一角にある日本館では、ライバルの富士フイルムがスポンサーを務めることになる。

富士フイルムにとって、これは到底受け入れられる話ではありませんでした。ライバル企業の庭先で、間借りするように自社の名前を出すのはプライドが許さなかったのです。交渉は暗礁に乗り上げ、最終的に富士フイルムはスポンサーから撤退。巨額の建設費が必要な「ミート・ザ・ワールド」は、最大の資金源を失い、計画は完全に白紙に戻ってしまいました。

企業のプライドと市場戦略が、一つの文化的なアトラクションの運命を決定づけてしまったのです。これは、グローバルなビジネスの世界と、夢の国の創造が交錯するエプコットならではの、皮肉な悲劇と言えるでしょう。

もう一つの幻の計画:「高速鉄道ライド」

「ミート・ザ・ワールド」以外にも、もう一つ、幻のアトラクション計画があったことが知られています。それは、日本の新幹線をテーマにした高速鉄道型のジェットコースターでした。ゲストは新幹線に乗り込み、日本の美しい風景(富士山など)を猛スピードで駆け抜けるという、スリル満点のライドです。これもまた、スポンサー問題などで実現には至りませんでした。

現在、日本館のレストラン「東京ダイニング」や「匠ダイニング」がある建物の奥には、不自然なほど広大なスペースが広がっています。こここそが、幻のアトラクションが建設されるはずだった「約束の地」なのです。この場所を見るたびに、多くのディズニーファンは「もし、あのアトラクションがここに存在していたら…」という、壮大なIFの物語に想いを馳せるのです。

第3章:三越デパートの魔法 – 「ピック・ア・パール」とクールジャパンの殿堂

日本館にアトラクションはありませんが、多くのゲストを惹きつけてやまない、強力な魅力を持つ施設があります。それが、パビリオンの心臓部に位置する百貨店**「三越(Mitsukoshi)」**です。

1982年のエプコット開園以来、日本館の公式スポンサーを務め続けている三越。その店内は、もはや単なるお土産物屋の域を超えた、一大エンターテイメント空間となっています。ここには、「外国人がイメージする日本」のすべてが、良い意味でカオスに凝縮されているのです。

伝統とポップカルチャーが同居する不思議な空間

一歩足を踏み入れると、その独特な世界観に圧倒されます。

入り口近くでは、ピカチュウやハローキティ、となりのトトロといった、世界的に有名なキャラクターグッズが山積みになっています。その隣の棚には、ポッキーやハイチュウ、ラムネといった日本のお菓子がずらり。かと思えば、店の奥には、一領数十万円もする豪華な着物や帯、美しい絵柄の扇子、そしてショーケースに飾られた日本刀の精巧なレプリカが、静かな存在感を放っています。

現代の「クールジャパン」を象徴するポップカルチャーと、古来より受け継がれる伝統工芸。一見、相容れないように思えるこれらの要素が、何の違和感もなく同じ空間に同居している。これこそが、三越デパートの最大の魅力です。アニメTシャツを着た若者が、盆栽を真剣な眼差しで品定めしている。そんな光景が日常的に見られる、唯一無二の場所なのです。

幸運を掘り当てる名物体験「ピック・ア・パール」

この三越デパートには、買い物だけでなく、特別な「体験」を求めて常に人だかりができているコーナーがあります。それが、日本館の名物としてあまりにも有名な「ピック・ア・パール(Pick-A-Pearl)」です。

これは、ゲストが水槽に沈められたたくさんのアコヤ貝の中から、自分の直感で一つを選び、目の前でキャストにこじ開けてもらい、中から本物の真珠を取り出すという、シンプルなアトラクションです。

しかし、このシンプルさが、ゲストを熱狂させるのです。

  1. 貝選び: まず、水槽の中の貝を選びます。「大きくて重そうなのが良いかな?」「いや、小さくても綺麗な形の方が…」と、自分だけの「当たり貝」を探す過程から、すでに冒険は始まっています。
  2. 開封の儀式: 貝を選ぶと、日本の法被を着たキャストが、太鼓をドンドンと叩きながら、場を盛り上げます。そして、周りのゲストも注目する中、日本語で「いち、に、さん!」と元気な掛け声をかけながら、専用のナイフで貝をこじ開けます。この瞬間、誰もが固唾を飲んで見守ります。
  3. 真珠との対面: 貝が開かれると、中から白やピンク、時には珍しい青みがかった色の、美しい真珠が現れます。直径や色、形は、開けてみるまで誰にもわかりません。キャストは取り出した真珠を綺麗に拭き、直径を測って小さな袋に入れて渡してくれます。
  4. 幸運の「ツインパール」伝説: そして、この体験には都市伝説的な楽しみがあります。ごく稀に、**一つの貝から二つの真珠が出てくる「ツインパール」**に当たることがあるのです。これが出たら超ラッキー。キャストや周りのゲストから盛大な祝福を受け、最高の思い出になります。この「一攫千金」ならぬ「一貝二珠」の夢が、多くのリピーターを生んでいるのです。

取り出した真珠は、そのまま持ち帰ることも、その場でネックレスや指輪、ピアスなどに加工してもらうことも可能です。自分で選んだ貝から出てきた世界でたった一つの真珠は、どんな高級ジュエリーよりも特別な、旅の記念品となるでしょう。
「ピック・ア・パール」は、単なる物販ではありません。それは、期待感、スリル、そして発見の喜びを凝縮した、優れた「体験型エンターテイメント」なのです。

第4章:本物の「おもてなし」- なぜキャストは全員日本人なのか?

日本館を訪れたゲストが、その「本物感」に驚くもう一つの理由。それは、ショップの店員さんからレストランのサーバー、そして「ピック・ア・パール」のキャストに至るまで、そこで働く人々のほとんどが、日本から来た日本人であるという事実です。

流暢な日本語で挨拶され、丁寧なお辞儀で迎えられる。商品のことを尋ねれば、日本人ならではの細やかな気配りで説明してくれる。この「本物の日本のサービス(おもてなし)」が体験できるのは、ディズニーの特別なプログラムのおかげです。

文化を伝える大使たち「カルチュラル・リプレゼンタティブ・プログラム」

ウォルト・ディズニーは、エプコットのワールドショーケースを構想するにあたり、一つの重要な理念を掲げました。それは「本物の文化は、その文化圏で生まれ育った本物の人々によって語られてこそ、価値がある」というものです。

この理念を実現するために作られたのが、「カルチュラル・リプレゼンタティブ・プログラム(Cultural Representative Program)」、通称「文化代表プログラム」です。

これは、ワールドショーケースの各国のパビリオンで働くために、その国籍を持つ若者を1年間、米国に招聘するという国際文化交流プログラムです。日本館のキャストたちは、このプログラムを通じて日本からやってきた、まさに「日本の文化代表」なのです。

彼らは、単に商品を売ったり、食事を運んだりするだけの従業員ではありません。ゲストと交流し、日本の文化や習慣、言語について教え、ゲストからの質問に答えるという、重要な「文化大使」としての役割を担っています。

  • 「この漢字はどういう意味ですか?」
  • 「お辞儀の仕方を教えてください」
  • 「日本のおすすめの観光地はどこですか?」

ゲストからの素朴な疑問の一つ一つに、彼らは自身の経験を交えながら、生き生きと答えてくれます。この生身の人間同士のコミュニケーションこそが、ガイドブックを読むだけでは決して得られない、深い文化理解へと繋がるのです。

このプログラムに参加するためには、厳しい選考を突破しなければなりません。参加者は、日本の魅力を世界に伝えたいという強い情熱を持った若者たちばかり。彼らのひたむきな姿と、心からの「おもてなし」が、日本館の空気そのものを、温かく、そして本物らしくしているのです。

もしあなたが日本館を訪れたら、ぜひキャストに気軽に話しかけてみてください。「日本から来ました」と伝えれば、きっと満面の笑顔で迎えてくれ、異国の地で奮闘する彼らの話を聞けるかもしれません。その交流こそが、何よりの旅の思い出になるはずです。

第5章:細部に宿る日本の心 – 庭園、建築、そして食へのこだわり

日本館の魅力は、五重塔や三越デパートだけにとどまりません。パビリオンの隅々にまで、日本の美意識と文化を再現しようとする、ディズニーの恐るべきこだわりが息づいています。

喧騒を忘れる静寂の空間「日本庭園」

パビリオンの西側には、テーマパークの喧騒が嘘のような、静かで美しい日本庭園が広がっています。この庭園は、決して「日本風」のなんちゃって庭園ではありません。ディズニーのイマジニアが、日本の高名な造園家と協力し、日本の伝統的な造園技術の粋を集めて作り上げた、本物の「池泉回遊式庭園」です。

穏やかな水面を色鮮やかな鯉が優雅に泳ぐ池。夜には柔らかな光を灯す石灯籠。サラサラと風にそよぐ竹林。そして、ゴツゴツとした岩と、繊細に剪定された松の木のコントラスト。これらすべての要素が、完璧なバランスで配置され、見る者に安らぎと落ち着きを与えてくれます。

この庭は、ただ美しいだけではありません。滝の音や鹿威し(ししおどし)のカーンという澄んだ音は、ゲストの聴覚にも働きかけ、心を落ち着かせる効果があります。ここは、アトラクション巡りで疲れた足を休め、静かに日本の「わびさび」を感じるのに、最適な隠れ家なのです。

日本の名城と神社の象徴

日本館には、五重塔以外にも象徴的な建築物があります。

  • 城: パビリオンの最も奥にそびえる白く美しい城は、兵庫県にある国宝**「姫路城(白鷺城)」**をモデルにしています。城の中は、日本の美術品や文化を紹介するギャラリー「ビジュツカン(Bijutsu-kan Gallery)」となっており、定期的に展示内容が変わります。現在は「かわいい」をテーマにした日本のポップカルチャー展が開催されています。
  • 鳥居: ワールドショーケース・ラグーンの湖畔に立つ、朱色の大きな鳥居。これは、広島県の厳島神社の有名な水中鳥居がモデルです。鳥居は、神聖な場所への入り口を示すもの。この鳥居は、ゲストを日本の神聖な(と同時に楽しい)世界へと誘う、歓迎のゲートの役割を果たしているのです。

食を通じた文化体験

日本館は、食文化のレベルが非常に高いことでも知られています。

  • 鉄板江戸: シェフが目の前の大きな鉄板で、ナイフやコテを巧みに操りながら、ステーキやシーフードを調理してくれる、パフォーマンスが楽しいレストラン。玉ねぎを火山に見立てる「オニオン・ボルケーノ」は定番の芸です。
  • 匠ダイニング (Takumi-Tei): 日本館で最も新しく、最も高級なレストラン。懐石料理をベースにしたコースメニューを提供し、水、石、木といった自然をテーマにした美しい空間で、究極の食体験ができます。
  • 桂グリル (Katsura Grill): 美しい日本庭園の隣にある、カウンターサービスのレストラン。寿司やうどん、照り焼きチキンなどを手頃な価格で気軽に楽しめます。

これらのレストランは、ただ日本食を提供するだけではありません。パフォーマンス、空間デザイン、そして「おもてなし」を通じて、食を一つの文化体験へと昇華させているのです。

結論:日本館は、物語に満ちた「生きた博物館」である

エプコット日本館。それは、単に日本の風景を模したテーマエリアではありませんでした。

巨大な避雷針としての役割を隠し持つ五重塔。
大企業の熾烈な争いの末に幻と消えた、壮大なアトラクション計画。
幸運の真珠を求めて人々が熱狂する、三越の名物体験。
日本の文化を伝えるために海を渡ってきた、若き文化大使たちの「おもてなし」。
そして、建築や庭園、食の隅々にまで息づく、本物へのこだわり。

この場所は、一つ一つの要素に深い物語と、ディズニーの揺るぎない哲学が込められた、**「生きた博物館」**なのです。

次にあなたが日本館を訪れるとき、これらのトリビアを思い出してみてください。きっと、今まで見過ごしていた多くの発見があるはずです。キャストの笑顔の裏にある情熱を感じ、幻のアトラクションが生まれるはずだった空間に思いを馳せ、そして五重塔を見上げたとき、その美しさの奥に隠されたイマジニアたちの知恵と工夫に、改めて感動することでしょう。

そう、あなたはもう「知らない人」ではありません。日本館の本当の魅力を知った、特別なゲストなのですから。

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