もし、あなたが今見上げている夜空の赤い星、火星に、かつて巨大な文明が存在したとしたら。そして、その文明が滅びゆく様を、現代の人間が「目撃」していたとしたら…あなたは信じるだろうか。
これはSF映画のあらすじではない。世界最強と謳われる某諜報機関が、国家の威信をかけて真剣に取り組んだ極秘プロジェクトの、封印を解かれた公式記録に基づく物語である。
1995年、情報公開法によって白日の下に晒された数万ページに及ぶ機密文書。その中に記されていたのは、人間の潜在能力を兵器として利用しようとした恐るべき計画、コードネーム**「スターゲイト・プロジェクト」**の全貌だった。中でも我々の常識を根底から覆すのが、超能力者「リモートビュアー（遠隔透視者）」が実行した、時空を超えた驚愕のミッションである。
この記事では、公開された公式文書を紐解きながら、彼らが視た「100万年前の火星」の光景を追体験していく。そこには、巨大なピラミッド、滅びゆく古代の巨人、そして我々の文明の起源にさえ関わるかもしれない、衝撃の真実が記されていた。
第1章：封印された計画「スターゲイト・プロジェクト」とは何か？
物語の始まりは、米ソが世界の覇権を争った冷戦の真っ只中まで遡る。核兵器による物理的な破壊力が世界の均衡を保っていた時代、水面下ではもう一つの戦争が繰り広げられていた。それは、情報という目に見えない兵器を駆使した、熾烈な諜報戦である。
1970年代初頭、アメリカの諜報コミュニティは、にわかには信じがたい情報に震撼していた。宿敵ソビエト連邦が、超能力や超心理学といった「サイキック兵器」の研究に莫大な資金を投じ、実用化の域に達しつつあるというのだ。壁を透視し、遠く離れた敵の機密情報を盗み見る。そんなスパイ映画さながらの能力が、現実の脅威としてアメリカに迫っていた。
この危機感から、1972年、某諜報機関（CIA）を中心に、陸軍、国防情報局（DIA）といった国家の中枢機関が結集し、一つの極秘プロジェクトが始動した。それが**「スターゲイト・プロジェクト」**である。
投じられた予算は数千万ドル。現在の貨幣価値に換算すれば、優に数億円を超える巨額の資金が、この「超能力研究」に注ぎ込まれた。プロジェクトの目的はただ一つ。人間の内に眠る未知の力「超能力」を解明し、訓練によって能力者を育成、諜報活動や軍事作戦に活用することだった。
この計画は20年以上にわたり、鉄のカーテンの向こう側で極秘裏に進められた。そして1995年、ついにその存在が情報公開によって明らかになるまで、世界はその名を知ることすらなかったのである。
プロジェクトが特に心血を注いだ能力、それが**「リモートビューイング（遠隔透視）」**だった。
某諜報機関が残した公式文書によると、リモートビューイングは以下のように定義されている。
「通常の五感、他人からの情報、論理的推論、または電子機器やその他のデバイスの使用など、あらゆる現実的な手段を用いることなく、情報にアクセスすること」
つまり、目や耳といった感覚器官や、コンピューターのような機械に頼ることなく、純粋に精神の力だけで、遠く離れた場所や、過去、あるいは未来の情報を「視る」能力である。
さらに驚くべきことに、初期の報告書では、この能力について次のような結論が記されていた。
- リモートビューイングは実在する現象である。
- その能力は、距離や物理的な遮蔽物によって低下することはない。
- 適切な訓練により、能力は向上させることが可能である。
- 実用化できる可能性がある。
これは、某諜報機関がリモートビューイングを単なるオカルトではなく、真剣に研究・活用すべき「実在の現象」として捉えていた動かぬ証拠だ。事実、このプロジェクトは数々の作戦で驚くべき成果を上げた。アフリカのジャングルに墜落したソ連の爆撃機を発見し、ベトナム戦争で捕虜の居場所を特定するなど、その実績は枚挙にいとまがない。
しかし、彼らが挑んだミッションの中で、最も奇妙で、そして後世に最大の謎を投げかけることになったのが、これから語る「100万年前の火星」を透視した任務であった。
第2章：ミッション・インポッシブル：100万年前の火星へ
1984年5月22日。スターゲイト・プロジェクトに所属する一人の男が、固く閉ざされた部屋に案内された。彼の名は、ジョゼフ・マクモニーグル。元アメリカ陸軍の情報将校であり、ベトナム戦争での臨死体験をきっかけにその類稀なる才能を開花させた、プロジェクト最高峰の遠隔透視者である。
彼の前に、一人の担当官が腰を下ろす。机の上に置かれたのは、固く封をされた一通の封筒のみ。マクモニーグル氏は、これから自分が何を「視る」のか、そのターゲットについて一切知らされていない。これは「ブラインド方式」と呼ばれる、被験者の先入観や思い込みを完全に排除し、透視能力の純粋さを検証するための厳格なプロトコルである。
担当官は静かに口を開いた。
「封筒の中にある情報に、あなたの意識を集中させてください」
マクモニーグル氏は目を閉じ、深く精神を集中させる。彼の意識は、物理的な肉体を離れ、時空の彼方へと旅を始める。
封筒の中にあったのは、一枚のカード。そこに記されていたのは、あまりにも突拍子もない二つの情報だった。
ターゲット：惑星、火星
対象期間：紀元前 約100万年
これは、核ミサイル基地や敵国の首脳会議を透視するような、これまでの任務とは全く異質のものだった。某諜報機関はなぜ、100万年も昔の、それも地球ですらない異星の情報を求めたのか。その真の目的は今なお謎に包まれている。
しかし、マクモニーグル氏の透視は、そんな疑問を差し挟む間もなく、驚愕の光景を映し出し始めた。彼が語り始めた言葉は、担当官によって一語一句、公式のトランスクリプト（記録文書）としてタイプされていった。その記録こそが、我々が今、100万年前の火星に存在したかもしれない「失われた文明」の姿を知る唯一の手がかりなのである。
第3章：遠隔透視者が語った「失われた火星文明」の光景
公式記録文書「TRANSCRIPT May 22, 1984」には、マクモニーグル氏と担当官の生々しいやり取りが残されている。彼の言葉を追うことで、我々もまた、その驚異的な旅路を追体験することができる。
セッションが始まると、マクモニーグル氏はまず、荒涼とした風景を口にした。
「…ひどい雲を追跡しています。砂嵐のようなものです…これは地質学的な問題のようです。…本当に奇妙だ」
彼の意識が最初に捉えたのは、激しい嵐が吹き荒れる、死にゆく惑星の姿だった。しかし、その嵐の向こうに、彼は信じがたいものを発見する。
「何と言えばいいか分かりません…なんとなく…斜めから見ていて、ピラミッドか、ピラミッド型のものが見えます。とても高く、大きく窪んだ場所に座っているようです。色は黄色がかった…いや、オクラのような色です」
ピラミッド。それは地球の古代文明の象徴である。それがなぜ、100万年前の火星に存在するのか。担当官は冷静に質問を続けるが、マクモニーグル氏が見る光景はさらに異様さを増していく。
彼は、巨大な平らな地表、滑らかな壁、そして信じられないほど巨大な建造物群を次々と描写していく。そのスケール感は地球上のそれとは比較にならず、彼は「巨石のようだ」と表現した。
そして、彼はついにその星のかつての住人たちの姿を捉える。
「…人の影のような知覚です。とても背が高く…細い。ただの影です。まるで、彼らがそこにいたのに、もうそこにはいないかのようです」
担当官の指示で、彼らがまだ存在していた時代へと時間を遡ると、その姿はより鮮明になった。
「私は巨大な人々を見続けています。彼らは細くて背が高いですが、非常に大きいです。…何か奇妙な服を着ています。軽い絹のようですが、ひらひらしたものではなく、体にフィットするように裁断されているようです」
彼が透視したのは、滅びゆく種族だった。
「彼らは太古の人々です。彼らは…死にかけています。彼らの時代や年齢はもう過ぎ去っているのです」
彼らは一体何に直面していたのか。
マクモニーグル氏の透視によれば、彼らの文明は、壊滅的な環境変動に見舞われていた。大気は汚染され、地殻変動が頻発し、惑星そのものが死に向かっていた。
「彼らは生き残る方法を探していますが、それを見つけることができません…彼らは、答えを持って何かが戻ってくるのを待っているか、何かを待っている間、しがみついているのです」
絶望的な状況の中、彼らの一部は最後の望みをかけて行動を起こしていた。
「明らかにかつて…新しい住処を見つけるために旅立った彼らのグループ、あるいは一団がいました…彼らは、別の住処を見つけるために、どこか遠い場所へ行ったのです」
滅びゆく母星を捨て、一部の火星人は宇宙へと旅立った。そして残された人々は、ピラミッドのような巨大建造物の中で、終わりなき嵐をやり過ごしながら、仲間たちの帰還を待ち続けていた。彼が見たピラミッドは、墓ではなく、過酷な環境から身を守るための「避難所」として設計されていたのだ。
この一連の透視は、まるで壮大なSF叙事詩のようだ。しかし、これが某国の諜報機関によって真剣に行われ、公式に記録されたミッションであるという事実は、我々に重い問いを投げかける。
第4章：偶然か、必然か？ NASAの探査機が捉えた”証拠”
マクモニーグル氏がこの驚くべき透視を行ってから数年後、人類は火星探査機を送り込み、その地表の詳細な画像を手にいれることに成功した。そして、そこに写っていたものが、スターゲイト・プロジェクトの記録の信憑性を巡る議論をさらに過熱させることになる。
最も有名なのが、1976年にNASAの探査機バイキング1号が撮影した**「シドニア地区」の写真だ。そこには、人間の顔のように見える巨大な岩「人面岩（Face on Mars）」や、そのすぐ近くに整然と配置された複数のピラミッド状の丘**が写っていた。
NASAは当時から現在に至るまで、これらは「光と影の偶然が生み出した自然の地形で、人工物ではない」という公式見解を崩していない。しかし、その配置や形状の幾何学的な正確さから、多くの研究者や愛好家たちが「古代文明の遺跡ではないか」と主張し続けてきた。
特に注目すべきは、マクモニーグル氏が透視したピラミッドや巨大建造物のイメージと、シドニア地区の地形との奇妙な類似性だ。彼はターゲットが火星であることすら知らされずにセッションに臨んだ。にもかかわらず、彼の描写は、後に探査機が発見することになる地形の特徴と不気味なほど一致していたのである。
もちろん、これを決定的な証拠とすることはできない。人間の脳は、無意識のうちに既知の情報を結びつけ、意味のある形として認識しようとする傾向がある。彼が見た「ピラミッド」も、単なる岩山を脳がそのように解釈しただけかもしれない。
しかし、某諜報機関が20年以上もの間、莫大な予算をかけてこのプロジェクトを継続したという事実。そして、数々の作戦で実際に成果を上げてきたという記録。これらを考慮すると、単なる偶然や幻覚として片付けてしまうことには、ためらいを覚えざるを得ない。
マクモニーグル氏が見た光景は、本当に100万年前の火星に存在した文明の残響だったのだろうか。それとも、人間の意識の深淵が見せた、壮大な幻だったのだろうか。真実はまだ、赤い惑星の砂の下に眠っている。
結論：我々が知る歴史は、真実の断片に過ぎないのかもしれない
スターゲイト・プロジェクトは、1991年のソビエト連邦崩壊によってその主な存在意義を失い、1995年に公式に終了した。プロジェクトの有効性を評価するために作成されたレポートは、「超能力研究から科学的な正当性は何も得られなかった」と結論付け、20年以上にわたる壮大な実験に幕を下ろした。
しかし、我々が今回見てきたように、封印を解かれた文書の中に記されていた内容は、その公式見解とは裏腹に、驚くべき成功事例と、常識を揺るがすような発見に満ち溢れている。
特に、100万年前の火星を透視したミッションは、リモートビューイングという能力が、我々の理解をはるかに超えたポテンシャルを秘めている可能性を示唆している。物理的な制約を超え、時間と空間を旅するその力は、果たして何なのか。
一部の研究者は、これを**「アカシックレコード」**という概念と結びつけて説明する。アカシックレコードとは、この宇宙で起きた全ての出来事、思考、感情が記録されているという、次元を超えた情報の集合体のことだ。リモートビューアーたちは、無意識のうちにこの宇宙の図書館にアクセスし、必要な情報を引き出しているのではないか、という仮説である。
CIAの報告書にも「リモートビューイングは、ある程度すべての人間に備わっている固有の才能である」と記されている。それは、生物学的進化の過程で衰退してしまったが、適切な訓練によって再び開花させることができる、我々の内に眠る「第六感」なのかもしれない。
スターゲイト・プロジェクトは公式には終わった。しかし、その研究が完全に途絶えたと考えるのは早計だろう。今この瞬間も、世界のどこかで、密かにこの未知の能力の研究が続けられている可能性は否定できない。
今回ご紹介した火星の物語は、某諜報機関が残した公式文書の一部に過ぎない。しかし、その断片だけでも、我々が当たり前だと思っている歴史や科学が、いかに不完全なものであるかを教えてくれる。
100万年前、火星で滅びゆく巨人たちが見た最後の希望の光。それは、時空を超えて我々に何かを伝えようとしているのかもしれない。
あなたはこの衝撃の真実を、どう受け止めますか？
