Apple VisionProの販売台数が今年世界で見込み50万台以下と苦戦している現状はもちろん高額なデバイス費用もあるが、高品質デバイスに見合ったコンテンツがまだ潤沢にはないことが一番の要因とも言われている。
初代iPhone発売の時も当初似たような状況であり、今後空間コンピューティングでしか実現できないコンテンツが日常的に実装されてくれば廉価版の投入と相まり爆発的に需要が伸びることが予想される。
現時点においてもApple Originalのスポーツ映像や恐竜、リハーサル映像や環境映像は他で類を見ない没入感を味わうことができ、某テーマパークの人気アトラクションさえも凌駕しうるクオリティを体感できる。
Apple Originalのラインナップを続編も含めて環境など比較的容易に投入できるものはバンバン更新することはもちろん、日本ならではのコンテンツも実装していくことが重要だと感じた。
コンサートや演劇など推し文化が盛んな日本ならではのイマーシブコンテンツの配信などそれがなければ体感できないようなソフトの投入はデバイスを持つこと、また持ち続けることの意義を見出し、ある意味推し活にはプライスレスで没入している人たちになくてはならないものとなり、少なからず初期段階でもシェアを取れるものと考えている。これはおそらく米国サイドではあまり理解されていない側面かもしれない。
今回のVisionProのOLEDにも携わり、新しいサービスにも積極的なソニーあたりと組んで早い段階でそのようなコンテンツを投入できれば廉価版発表を待たずにまた違った景色が見られることが期待できる。
空間オーディオや映画館並みの大画面、また没入空間で楽しめる3D映画など高級オーディオに近い、あるいは凌駕する体験だけでも値段相応の価値は感じられるが、よりデバイスの価値を体感できる没入体感ソフトの先駆的投入が何よりも待ち望まれる。
宝の持ち腐れにならないように、進化が続くことを期待したい。






